テントのウォールの種類にはシングルウォールとダブルウォールの二種類がありますが、どちらを選ぶべきか迷われはいませんか?

この記事ではシングルウォールとダブルウォールの違いについての解説と、どちらがおすすめかの紹介をしています。
ぜひテント選びの参考にしてみてください。

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ウォールとは?

ウォールはテントの幕(布)です。
その幕が1枚か2枚かの違いがシングルとダブルの違いになります。

シングルウォールの特徴

シングルウォールのテントは、幕が1枚だけで構成されています。

シングルウォールはシンプルでコンパクト

シングルウォールのテントは幕が1枚だけのため、同サイズのダブルウォールのテントと比べると、重量や収納時のサイズはコンパクトになります。
テントの構造もシンプルなものが多く、設営が簡単なこともメリットとなりますが、シングルウォールではフライシート(2枚目の幕)が存在しないため、前室(テントの幕の間のスペース)を作ることはできません。

シングルウォールは結露に注意

シングルウォールのテントの幕は、湿気を外に出し外気を中に通しにくい素材で作られていることがほとんどですが、テント内に結露が発生する可能性が非常に高く、注意が必要となります。
テント内で結露が発生してしまうと、水滴が落ちてきてシュラフや荷物を濡らしてしまうことがあります。
特にダウン素材のシュラフは水に濡れると保温力が下がってしまいますので、シュラフが濡れるのを防止するためにシュラフカバーなどの準備も必要です。

ダブルウォールの特徴

一般的にキャンプ用テントとして販売されているものは、ほとんどがダブルウォールです。
ダブルウォールのテントは内側のインナーテントと外側のフライシート(アウター)の2枚の幕で構成されています。

ダブルウォールは快適性が高い

ダブルウォールは2枚構成のため、インナーテントとフライシートの間に隙間(空気の壁)を作ることで外気の影響を受けにくくする効果があります。
また、テント内で発生した湿気(蒸気)を隙間に逃がすことができ、インナーテントの内部に結露が発生しにくい構造となります。

結露を防ぐためには、テントの設営時にインナーテントとフライシートの間に隙間を作ることが重要です。フライシートの張り綱(テントの外側に引っ張るための紐)をしっかり引っ張って隙間を作ってあげましょう。

ダブルウォールは前室を使えるものがある

ダブルウォールのテントでは、フライシートとインナーテントの間の隙間を前室として利用できるものもあります。
前室は脱いだ靴を置いたり、荷物を置くスペースとしても使用が可能です。
脱いだ靴はテントの外に置いたままにすると、夜の間に降った雨で濡れてしまうことがあります。
靴をテントの中にしまわなくて済むという点だけでも、前室のメリットを感じることができるでしょう。

ダブルウォールでも前室を作ることができないタイプのテントもありますので、前室を使いたい場合は、前室に対応しているかの確認を忘れずにしましょう。

おすすめはどっち?

キャンプ場で使うためのテントとして考えると、快適性も高く、結露の可能性が低いダブルウォールのテントがおすすめです。
市販されているテントのほとんどがダブルウォールのため、間違ってシングルウォールを購入してしまうことはないと思いますが、購入の際には、念のためインナーテントとフライシートの2枚構成になっていることを確認しておくと安心です。

シングルウォールは、極限まで荷物を減らしたいなどの明確な目的がある場合のみ選択肢に入れましょう。